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消化器内科|つきみ野駅のつきみ野おなかと内科のクリニック

消化器内科

GASTROENTEROLOGY

消化器内科とは

消化器内科とは

消化器内科が扱う臓器は、消化管と肝・胆・膵に分けられます。消化管の疾患に対しての診断は院長が施行する内視鏡検査により、肝・胆・膵疾患に対しては腹部超音波検査機(日立社製 ARIETTA50)、院内血液生化学迅速検査体制、ベテランの臨床検査技師の技術に裏付けられた精度の高い検査により迅速・正確に診断を行います。

主な疾患

食道疾患

胃食道逆流症
(逆流性食道炎)
胃内容物が食道へ逆流すること胃より不快な症状をきたす病態のことです。胸焼けをはじめとして多彩な症状が出現します。治療はまずは生活習慣の改善です。同時に酸分泌抑制剤や漢方薬の併用も行われますが、難治例には手術も行われます。
食道がん
予後(命の見通し)不良な消化器がんで60~70歳以上の男性に多く見られます。危険因子は加齢、喫煙、アルコールです。診断には内視鏡検査が有用で、早期がんに対しては内視鏡治療が行われますが、進行がんに対しては外科治療や放射線化学療法など集学的な治療が行われます。
食道静脈瘤
主に肝硬変などといった病気により食道の粘膜下の静脈が拡張・怒張する病気です。静脈瘤が破裂すると大量出血をきたし致命的となります。治療は内視鏡的硬化療法や透視下静脈塞栓術、さらには外科的手術なども行われます。
これらの他にも食道アカラシア、食道カンジダ症、マロリーワイス症候群などといった病気があります。

胃疾患

急性胃粘膜病変
急激な上腹部痛や吐・下血などとともに内視鏡検査で出血性の所見を認める病気です。原因は痛み止めによるものが最も多く、ついでアルコール、ストレスによるものが多いとされています。治療はまず原因 を取り除き、酸分泌抑制剤などの薬物療法を行います。
胃アニサキス症
刺身など魚介類に寄生しているアニサキスという寄生虫が胃や十二指腸粘膜に付着する際に起こるアレルギー反応で起こる突然の激しい痛みです。治療は内視鏡でアニサキスの虫体を取り出す方法しかありません。
慢性胃炎
慢性胃炎は近年ピロリ菌(H.Pylori)感染や自己免疫に由来する慢性の胃炎と言われるようになりました。診断には内視鏡検査と生検(組織検査)を行います。ピロリ菌陽性の慢性胃炎は陰性の場合の約30倍の発がんリスクがあるという報告もあるだけでなく、胃潰瘍やリンパ腫などいろいろな病気の原因となっていると言われています。治療はピロリ菌陽性の場合は除菌です。
胃・十二指腸潰瘍
鎮痛剤とピロリ菌感染が二大原因です。症状としては心窩部(みぞおち)痛です。治療は原則、酸分泌抑制剤を主体とした薬物療法ですが、大量出血や穿孔などの場合には手術も適応になります。
胃ポリープ
胃のポリープには過形成性、胃底腺、腺腫性ポリープの3種類があります。加齢とともに増加傾向で、大きなもの(2cm以上)は悪性が多いとされています。治療は、通常は経過観察ですが、悪性が疑われる時などは内視鏡的切除が行われます。
胃がん
胃がんは胃にできる悪性腫瘍の95%を占め、日本人の胃がんの原因のほとんどはピロリ菌感染によるものだとされています。治療法は内視鏡治療も含めた外科的治療が第一選択ですが、切除不能な進行がんは化学療法も追加・併用されます。

これらの他にも胃粘膜下腫瘍、GIST、胃悪性リンパ腫、などといった病気があります。

大腸疾患

大腸ポリープ
大腸ポリープとは大腸の内腔に向かって盛り上がった病変の総称です。大部分は腺腫で前がん病変と考えられていますので、内視鏡的切除術が行われます。
潰瘍性大腸炎
クローン病とともに難病に指定されている病気です。原因は不明で、腸以外の部位にも合併症を認める場合があります。治療は薬物療法が主体で、有効性は非常に高いですが、難治症例やがんの合併症例では外科的手術も適応になります。
クローン病
口の中から肛門まで全ての消化管に起こりうる慢性の炎症性の病気です。根治療法はなく長期療法が必要で、主に栄養療法や薬物療法さらには外科療法が行われます。
この2つの病気の他にも腸結核、腸管ベーチェット病、感染性腸炎、薬剤性腸炎、などといった多くの腸炎があります。
大腸がん
胃がんと同じように早期がんと進行がんに分けられ、食生活の欧米化に伴い増加傾向にあります。治療は内視鏡的切除及び外科的切除で根治を目指します。

肝疾患

脂肪肝
アルコール・肥満・糖尿病が3大原因です。中性脂肪が肝内に蓄積し脂肪肝となります。脂肪肝は可逆的で病因を除去できれば予後は良好なことが多いとされています。
ウイルス性肝炎
A~Eまでの5つの型の肝炎ウイルスにより引き起こされる肝臓の障害です。大きく急性肝炎と慢性肝炎とに分けられます。以前は治療が困難であったウイルス性肝炎も最近では良好な治療結果が期待されます。
なお、EBウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペス・麻疹・風疹ウイルスなどによる急性の肝障害は急性肝炎とは区別され、特殊なタイプの肝炎として分類されます。
肝硬変
すべての慢性進行性肝疾患の終末像で文字通り肝臓が硬くなってしまった状態です。原因は、ウイルス性が75%、アルコール性が18%脂肪肝によるものが4%、その他です。いずれの原因でも治療は進行の抑制、発がんの予防、合併症の予防・治療です。
肝血管腫
肝良性腫瘍の80%を占めるものです。中年女性にみられることが多く無症状のため健康診断で指摘される場合が多いです。画像診断による肝細胞がんとの区別が重要ですが、ほとんどの場合経過観察のみです。
肝のう胞
水のような液体(漿液)が入った袋状のものが肝臓にできる病気です。先天性のものが多いですが、寄生虫や外傷、炎症が原因となることもあります。無症状であれば経過観察のみで治療は行いません。腹痛や圧迫症状などがある場合には治療の対象となります。

これらの他にも自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、体質性黄疸などの病気があります。

胆のう疾患

胆石症
成人の5%にあるとされています。肥満体型、40歳以上、多産の女性、とされていましたが、近年は男女比が逆転しています。無症状の場合は経過観察ですが、症状がある場合には手術が適応になります。
胆のう腺筋症
胆のうの壁が筋腫のように一部分盛り上がる病気です。多くは無症状ですが、炎症を伴うと胆嚢炎の症状がみられます。胆石を合併することが多いとされています。症状がある場合やがんが疑われる場合は手術の適応になります。

これらの他にも急性・慢性胆管炎、原発性硬化性胆管炎、胆道がんなどがあります。

膵臓疾患

急性膵炎
様々な原因により膵酵素が膵臓の組織を自己消化する病気です。日本で最も多い原因はアルコール性で、次に胆石によるもの、特発性(原因不明)などがあります。症状は時間とともに変化していきますが、初発症状の95%はみぞおちから背中にかけての強い持続痛といわれています。重症例では死亡率は10%にも上ります。治療は原則入院治療です。
慢性膵炎
アルコール性と非アルコール性に分かれます。主な症状は持続・断続する腹痛です。進んでいくと低栄養・二次性糖尿病に至ります。治療法はまずは禁煙、断酒、低脂肪食です。それでも長期に経過する病気で、食事などの日常生活を長期間に制限していく必要があります。
自己免疫性膵炎
発症に自己免疫機序が関わっているとされている膵炎です。中高年男性によく起こり、特徴的な症状はありません。治療は副腎皮質ステロイドが用いられますが、特に症状を認めない場合には経過観察することもあります。
膵がん
中~高齢者に多く、予後が最も悪いがんの一つで、近年増加傾向にあります。危険因子としては喫煙、糖尿病、肥満、慢性膵炎、大量飲酒、膵管内乳頭粘液性腫瘍などが挙げられます。初期の症状で多いのは「なんとなく胃の調子が悪い」といった腹部の症状です。腹痛や腰背部痛を訴えることもあります。糖尿病に膵がんが合併すると、日常生活上思い当たらなくても急激に糖尿病のコントロールが悪化することがしばしばあります。
治療法は、発見時にすでに進行がんであることが多いため手術・放射線化学療法などの集学的治療が試みられます。